明晰夢を旅して、自分の潜在意識に光を当ててみる。

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今回お話しする明晰夢とは、「鮮明な視界が保たれた夢」のことではなくて、「夢の中で夢を見ていることを自覚している状態」のことです。

 

 

明晰夢を見ることで、自分の潜在意識の世界を探検できる

まずは、潜在意識について説明して胃きます。

 

顕在意識と潜在意識

 

潜在意識とは、顕在意識に対して普段私たちが意識していない「意識」の部分。

顕在意識と潜在意識の比率をたとえるのに、氷山が引き合いに出されますね。

私たちは自分の意識をコントロールしているつもりが、コントロールできているのは海から顔を出したほんの少しの部分でしかなくて、その顕在意識はなんと数パーセントにしか及ばないと言われております。

 

私たちが意図的に生み出す思考や、感情、行動パターンなどは、潜在意識とよばれる部分にほぼ支配されているわけです。

潜在意識が出した指令を、顕在意識があたかも自分が出した指令かのように見えるのですけど…。

 

インプット情報は潜在意識へ

人間の脳は、五感を通した外部からの刺激をすべてキャッチします。

意識して取り込んだつもりのないもの…、たとえば何気なく流しているテレビのCMや、車窓で流れてゆく看板、オフィスの窓の外から聞こえてくる喧嘩の声など…、しっかりキャッチして後頭部で受け止めてゆきます。

後頭部にネットが張ってあって、ボールがどんどん入ってゆくようなかんじです。

脳が重要でないと判断したものは、記憶されずに潜在意識へ入ってゆきます。

普段なにげなく目にしたり、耳にするものが、私たちの潜在意識にどんどん刷り込まれて行っているということですね。

ちなみに、7歳までに見聞きし体験したことはほとんど潜在意識に入っていて、私たちの行動や思考、刺激に対する反応などをパターン化しているそうです。

 

 

潜在意識に翻弄される私たち

その潜在意識。

知らないでいると、そのまんまです。

自分が潜在意識下にしまってあるものに、翻弄されるだけなんです。

ある経験から「とある行動」をとられるとものすごく不快感を抱くようになった経緯って誰しもあると思うのですけれど、子供の時のことって覚えていないことが多いです。

とくに、「無意識のパターン」が形成される7歳までのことは。

(ホロスコープの「月」は無意識をつかさどり、年齢域はまさに0~7歳までというのも、このロジックを利用しているかもしれないね)

よく、インナーチャイルドが傷ついているけど、何で傷ついたのかわからない…というのも潜在意識にひそんでいるからですね。

赤ちゃんのときに経験した不安感が、大人になった今でも残っていて、人間関係でうまくいかない原因になっていた…という話も聞きます。

 

 

潜在意識を意識したら、顕在意識になる

 

んで、自分の潜在意識、知りたくありませんか?

なんだかわからないものに翻弄され続けるのはいやですよね。

どうしたらいいかというと、相手は「潜在」というだけあって、潜在意識というのは顕在意識へ持ってくると、もはや「潜在」ではなくなるわけです。

顕在意識のモノになるのですね。

てことは、敵の正体を知ったも同然ってことです。

自分がどうしても行動できない理由は何か、苦手意識を持ってしまったのは何故なのか、恐怖心の原因は何なのか…など

顕在意識が支配する実生活において、理解できないけれど発展性を阻んでいるものを解決するヒントになったりするのです。

 

 

夢の中で、目をさます

 

具体的には、

「潜在意識のなかを漂っている」状態である睡眠時の「夢」に注目します。

 

 

夢の中にただいるだけだと、意味がありません。

夢の中で、目覚めていないといけないんですね。

意図的に、潜在意識の中を歩けないと、「解決」のためのカギは手に入らない。

 

夢の中で目覚めている状態…、それを「明晰夢」状態といいます。

 

 

 
 

明晰夢状態になったらこんなかんじ

 

 

私は、明晰夢をよく見ていた時期がありました。

たぶん、そのころ明晰夢を知り、意識していたからだと思うのですが、夢の中であるとき「これは夢だ!」と気が付いたんです。

怖い夢のときはガラっと風景を変えてみたり、空を飛んでみたり。

明晰夢状態になったけれど、だんだん視界が暗くなっていって、意識が消えていく経験もしたことがあります。

当時は、何か新しいエンターテイメントでも手に入れたかのような感覚でした。

自分の「意識」なんですけどね。

 

自分の意識が作り出す世界がこんなにも驚きに満ちているということは…、自分の潜在意識を知らなかったということにもなりますよね。

もしかすると、人間の意識は入れ子のようになっていて、夢を見ている私が目覚めたら現実の私がいるだけでなくて、現実の私もどこかで夢を見ている私の夢の中の私かもしれない…。なんて考えたりもしました。

そんな映画あったね。

 

 

明晰夢を旅する方法!

 

私はたまたま明晰夢状態に入ることができたのですが、そうでなくても、ちゃんとステップをふめば誰でも「明晰夢」状態へ入ることができるそうです。

最近読んでいるこの本は、具体的に事細かに、それから初心者が陥りがちなこととその対策も懇切丁寧に書かれていて感動しました。

 

 

ディラン・トゥッチロ/ジャレド・ザイゼル イースト・プレス 2014年11月
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最近明晰夢を見ていないので、この本のステップを使って、それから明晰夢状態を保つ方法も覚えておいて(夢の中で思い出せるかどうかが重要ですよね)試してみたいと思っています。

夢の中で、今自分がいるのは夢か現実かを判断する方法もいくつか紹介されています。

変な言い方かもしれないけれど、本のガイドにしたがうと安心して明晰夢を楽しめると思います。

 

 

ちなみに余談ですが、個々人の潜在意識のさらに奥には、人間が共有している集合意識というものがあって、人間同士は潜在意識からつながっているのだとか。

私が人の意識を感じるときは、大体潜在意識からなので、本人が無自覚なものだったりしますが…さもありなんといったところでしょうか。

集合意識についてはまた別の機会に書く…かも。