街を歩いていて、すれ違った女性たちが喋っていた中で、聞こえてきた一言。
「これが正解ですよ、と誰かに言ってほしい…」
なんの話題かわからないけれど、端的に人間心理を表しているなぁと思った。
みんな迷っている
みんな迷ってるし、迷いながら探している。
でも見つからない。答えはどこにもない。
自分で決めるしかない。
正解かどうかも、自分で決めるしかない。
そういう世界で生きている。
自分のしたいことがわからない。
自分は何をするべきか?
自分に一番合っているものは何だろう?
実は、占いをしていた時によく聞かれたことで、
私も、ずっと探していたこと。
自由を手にすることは、選択をし続けること
何をするにも自由で、何をしなくても自由な世界。
って、何をしていいか分からなくなるのもムリはない気がする。
生まれた時から職業が決まっていて
結婚相手もざっくり決まっていて
生き方すら通り一遍な世界だったら
「自分は何をしたらいいか」なんて悩まない。
自由と引き換えに、大量の選択肢と対峙することになった。
もしかすると、昔の人だって
今の私たちから見た「不自由」の中でも
「選ぶ」ことに苦心していたのかもしれないけど。
どれを選んでもいい。
どれを選んでも正解。
ちゃんというと、どれも正解でも間違いでもない。
失敗だと思うのは自分なだけで、
「周りが言うから」と思うなら、周りの意見を取り入れた自分が決めただけなのだ。
決めてもらうことは、とても楽だけど危ない
人間って、実は決めてもらいたい節があったりする。
ゴールや目的がハッキリしていると、安心する。
なんのための、ベストの方法はこれです、そのための選択肢がこれです、と提示されていると安心する。
あまりにひどいと、絶対的な道が示されていないと動けなくなる。
ググってからじゃないと行動できない、とか。
その心理を利用して、選んでほしい道に誘導する輩がいる。
決めてもらいたい人たちと搾取する人たちは共依存なのだ。。。
自分の中で、「正解はなんだろう?」と迷いが生じて
行動、トライアンドエラーをすることなく
他者や、何者か根拠のないものにその答えを委ねたくなったら
(根拠があると見せかけているだけの場合も多い)
あ、自分いま「搾取側のカモ」だなって自覚したほうがいい。
答えが欲しいあまりに
これが答えであって欲しい、という願望の色眼鏡で
自分を納得させる理由ばかりを見つけようとしてしまうこともある。
まぁほぼ決まっていて、背中を押して欲しいってだけなら、可愛いけど。
いらないものを買ってしまったり
だめんずに引っかかったり
占い(師)依存になったり。。
それだけならいいけど
人生のほとんどを左右するようなことも
誰かの利益のために決めさせられてるとしたら
勿体無いどころではない。
まぁあんまり極端になると、偏った人たちと同調しちゃうから
あれだけども。。w
じゃあ、どうしたらいいか?
具体的には、自分の中に物差しや基準を持っていたほうがいい。
例えば、
メリットとデメリットを書き出して、
どの割合でメリットを上回ったら決めていいというやり方。
期間を決めて、1年間はやってみると決めて
答えは1年後の自分に出してもらう、というやり方。
自分でゴールだけ決めて、方法はできるだけいろいろためしてみる、というやり方。
などなど。
物差しとか、基準とかあると、安心できるから
外側のものに「決めてもらいたい」という気持ちが薄くなる。
もしよければ、やってみてね。