半年前くらいから、突然小麦や麦と名の付くものの入った食事をするとお腹が痛くなるようになりました。
それから小麦、大麦などの麦類は一切とらず、いわゆるグルテンフリー生活をしています。
主にどんなものを食べているかとか、小麦の代わりになるものとか、自分で調べたこととかの記録を書きつつ、
ざっくりとした主観になりますが、体調面で変わったことなどもメモしておこうと思います。
もくじ
グルテンフリー生活
グルテンとは、小麦やライ麦などの穀物に含まれるタンパク質のこと。モチモチした食感のモト。これがアレルゲンとなってしまうらしい。
そしてグルテンフリーとは、そのグルテンが入ってないよってこと。
そもそも、私は今まで食べ物のアレルギーとは無縁で生きてきたので、「グルテンフリー」なんて名前のついた、そういうものが存在することにも疎かったんです。
友人が健康のために取り入れてみたと聞いたことはあったけれど、何がどう良いのか私はよく知らなかったし、そもそも小麦アレルギーとはどういうものなのかも、よく知りませんでした。
グルテンフリーは、アスリートやセレブが取り組んで効果的だったと公表したことで、小麦アレルギーやグルテン不耐症などの症状が出ていない人にも、健康法として人気を博したそうな。
失礼ながら、美容法やダイエット法のひとつくらいに思っていたので…
まさか自分が小麦を食べられなくなって、グルテンフリー生活をすることになるとは思いもしませんでした。
突然の小麦アレルギー!?
4月頃だったかな…
食後にお腹が痛くなる時と大丈夫な時があったので、食べたもの(原材料や調味料)を記録していって、共通点を見つける方法を取りました。
腸にガスが溜まったような膨満感と、冷や汗の出るような鈍い痛みでした。
最初、生理痛かな?と思ってイブを飲んだんですけど、まったく痛みが治らず、パニックになりかけたのを覚えています。
食材の差し引きで原因を追求
怪しいかな?と思い当たる食材を抜いて同じ料理を作ったり、実験のように繰り返しているうちに、段々と麦かなぁ、、と自覚していきました。
グルテンたっぷりのパンやパスタを食べた夜は食事後から夜中、ある時は朝まで痛みました…。
反対に、意識しなかったら気づかないような、ほんの少し入ってるような時は痛みも小さかったのですが、サラダに大麦や押麦を入れていたり、朝のオートミールなどでも横になって休まないと辛いほどには痛くなりました。
冷や汗が出て、手足がだんだんと冷えていき、不安感からか呼吸もしずらくなります。
もし本当にやばかったらすぐに救急車を呼べるように、とスマホを握りしめて横になってました。(今まで大丈夫でも、アナフィラキシーショックは突然やってくるっていいます)
そしてついに、麦という麦を避けてみることにしたのです。
お医者さんに相談して見ると
その後、麦を取らなくなってから1ヶ月くらいは経ってましたが、健康診断の医師相談にて聞いて見ると、「アレルギーの可能性が高い」とのことでした。
受診するとしたら、アレルギー科やら消化器内科やらどこへ行ったらいいかわからなかったのですが、内科へ行ってください、とのことでした。
「アレルギーの可能性もあるけれど、胃腸が弱っている時はそういう症状が出ることもあります」ともおっしゃっていました。
実際、今年に入ってから耳鼻科でアレルギー検査(39項目)をした時は、食べ物系はオールクリアだったんです。
ハウスダストなども数値は高かったのですが、花粉もスギだけで、交差反応を起こしやすいというイネ科のアレルギーはナシ。
なんだかハッキリしなくてモヤモヤするけれど、症状が出るってことは避けなければならないので…。
小麦を食べない、何を食べる?
パスタ、パン、うどんなどの主食系はもちろん、クルトンやお麩などのちょっとしたものなどはわかりやすいですが、
出来合いのものやお菓子、調味料などのパッケージの裏をみると、小麦って案外いろんなものに入っています。
「小麦」って書いてあればまだいいけれど、小麦から作られているものの名前で原材料名に並んでいることもあるので、「小麦」がないからといって安心はできい。
現代食への小麦の浸透率ハンパない!!
そんなわけで、小麦を抜く食事を…と意識したものの、初めの頃は意外に小麦を食べてしまっていました。
サラダに混ぜる雑穀パックとか、醤油ベースの味付けがしてあるものとか、クリームの原料とか、ありがちなところで…。
材料を買ってきて、自炊するのが一番安全
今となっては、ほんの少し小麦が入っているようなものを食べても大丈夫(ガス腹になる程度で痛みはない)なのですけど、胃腸が弱っている時に当たってまた痛くなると怖い。小麦恐怖症。
麦を食べなければお腹も痛くならないので、とりあえず納豆ごはんと自分で作った味噌汁さえ常備しておけばなんとなる!生きていける!と自分を安心させて、できることからやっていくことにしました。
幸い、他に食べ物のアレルギーはないので、野菜とか大豆製品(納豆、豆腐、油揚げ、おからなど)を買ってきて調理するのを基本にしました。醤油や味噌は、小麦の入っていないものを。はじめの頃は、自然と和食中心になりました。
ほぼ自炊生活。
外食のお誘いを受けてもなかなか行けないのは残念だけど、食べたいなぁと思ったものは大体自分で工夫して作るので、料理の腕が上がった気がします。
レシピもネットにいっぱいあるから試行錯誤しやすい環境ですもんね。
あと、和菓子最高!気軽に買えるものでも小麦が入っていることが少ないです。
ようかんは常備してます。大福とか草団子とかは大丈夫。おせんべいも食べられます。
お役立ち食材(主食編)
和食中心にすると、主食はお米!
でもたまにパスタが食べたくなるので、成城石井などで売っているグルテンフリーパスタを常備しておきます。普通の小麦パスタよりもお高いですけど…。
楽天で見つけた無添加のこれ美味しそう!
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トウモロコシ中心の乾麺タイプはあんまり美味しいと思えず(ベタベタする感じも好きじゃない)、玄米でできた生麺タイプをよく購入してます。
トウモロコシが苦手なのかも?w
お蕎麦は、十割蕎麦を。
小麦が混ざったもちもちっとしたお蕎麦ではないですけど、蕎麦湯も取れて◎
あと、小麦じゃない麺といえば、お米でできているビーフン。
小麦を食べなくなってから、アジア料理を作ることにもハマりました。
もやし、パクチー、鶏肉(なければツナ缶でも)があれば、ガラスープとナンプラーで味付けすれば袋麺を作るくらいの要領で出来上がるので簡単な食事にオススメ。
小分けタイプが使いやすい。
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近所のスーパーでビーフンなんて手に入らないよって人は、はるさめやマロニーちゃんでも作れるのでオススメです。
センレック(中細の麺)という麺を作って焼ビーフン(パッタイ)を作ったりもします。
こちらはガラスープ、砂糖、ナンプラーとオイスターソースで味付。酒を入れても◎
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だいたい、ガラスープとナンプラーとオイスターソースを用意しておけばなんとかなるw
フォー用のスープの素ってのも売っていて気になってます。
パンについては、実はGOPANを所持しているのですけど、米をわざわざガリガリ砕いたりしてまで食べたいかと問われるとそうでもなく、実際作る機会はありません…。しかも一回失敗してしまった。
GOPAN自体もライ麦パンを作るのに使ってただけだったので、しまいこんでしまいました。頂き物だけど、勿体無いなぁ。なんとか活用したいのだけど。
先日、炊飯器で米粉ケーキを焼いてみたら意外に簡単で美味しくて、米粉パンもいいかもなーと思っているところに、ふらっと寄った本屋でこの本を発見!!
増補改訂版 小麦粉・卵・乳製品ゼロ 炊飯器で超かんたん ふんわり米粉パン [ 多森サクミ ]
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レシピ見ながら米粉パンが炊飯器で簡単に作れました。これなら手軽だし良いなー。
米粉は上新粉ではなく、パン用または製菓用の粒子の細かいものを使用します。
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お役立ち食材(その他編)
米粉は主食以外にも役立ちます。
自炊するとしても、ホワイトソースとか、揚げ衣とか、小麦粉を使うことって意外に多いんですよね。
そういう時、米粉で代用できるので冷蔵庫に常備しておくと、お料理の時に助かります。
こんなタイプのやつ
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こちらは小麦避け食材とは違うんですけど…
実はもともと、お肉はあんまり食べられない(たくさん食べると気持ち悪くなる)ので、大豆ミートをよく利用しているのですが、昔の大豆ミートと違っていまは本当によくできていて感心します。
お湯で戻すタイプと、レトルトパウチのものがありますが、ひき肉タイプは乾燥、コロンとしたタイプはレトルトにしてます。どちらも日持ちするので常備しておくのに都合が良いです。
そぼろタイプ
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レトルトで下味付きの |
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ソイミートとか、大豆肉、とも呼ばれています。ビーガンとかベジタリアン系のお店にあります。
ソイミートでガパオごはんもよく作ってます。バジル、玉ねぎ、ピーマン(なければあまり野菜とかで)、こちらも砂糖、ナンプラーとオイスターソースで作れます。
あと、牛乳が苦手なので、豆乳をよく代用しています。無調整のものの方が使い勝手が良いです。(飲用にする時はきな粉やメープルシロップを加えれば美味しい)
200mlパックだとお料理に使いやすくてこれも常備してます。
パンやお菓子っぽくて気軽に食べられるものとして、ソイジョイも常備してます。
朝ごはんはサクッと食べられるオートミールやオールブランが多かったんですけど、グルテンフリーのシリアルを見つけられず、いまはソイジョイを食べたり果物が中心になりました。
忙しい時の昼食にも便利何ですよね!サプリ飯!
ネットでまとめ買いするとちょっぴりやすい…
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意外に盲点だったのが、タイカレー系。
一般的なカレールウやレトルトはとろみづけに小麦粉を使っていることが多いので要注意なんですけど、タイカレーは小麦粉の入っていないものが多かったです。もともとタイカレーには入れないもんなのかな。チェックしてみてみるといいかも!
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和食以外も自分で作って安心!
定番のイタリアンとかフレンチとか、そういうものももちろんなんですけど、薄力粉を使うレシピは米粉で代用していくと意外に色々と作れることがわかりました。
あんまり完璧主義にならずに、これを代わりに使ってみようかな?という姿勢が大事かも。
よく探すと、小麦粉を使わないレシピもたくさん存在している。
やはり、小麦文化の欧米の方がグルテンフリー食材に関してもバリエーションがあるんですよね。輸入食材屋のグルテンフリー食の豊富なこと!
ただ、自分で作るから安心なだけであって、お店で出てくるものはお店ごとのアレンジやオリジナルのレシピがあるから、要注意だなぁと思います。(予約時に確認できるようなところなら安心かも)
最近、ハンガリー料理にはまっているんですが、グヤーシュ、ザワークラウトのスープとか、レンズ豆のスープとか(スープばっかりだなw)、付け合わせのポテトも日によっていろんな味付けをしたりして、楽しんでいます。
自覚症状、前と後
そういえば、いきなり汚い話になりますが、物心ついた頃からずっとガス(おなら)に悩まされていたなぁと気づきました。
食後は、お腹がパンパンに膨れて苦しかったんですが、これが普通なのかなーと思っていたんです。腹痛というわけではなかったので…。
子供の頃からずっと痩せているので、胃下垂だからお腹が膨れてるんだねーって言われていたけれど、違ったようです。
それが、グルテンフリーにしたら、びっくりするほどガスに煩わされることが減ったんです。(小麦以外でもガスが出やすい食材の時はのぞく)
これは思わぬ収穫!
密かに囁かれている、鬱とか倦怠感については、改善したのかどうか不明。
どちらかというと、わたしにはトリプトファンを含んだもの(バナナ、温かい調理をした大豆、豚肉とか…)を取ることの方が効くかなぁという実感。好きか嫌いかは別として。
メンタル面に関しては、だいぶ落ち着いてはいるけれど、他にも効きそうな食材は試してみたいなぁ。
でも、小麦断ちしてからおかしいくらいに落ち込むことは少なくなったかもしれない。
これも小麦断ちによるものかどうかはわからないけれど、ニキビができなくなりました。
周期的に膿を持つようなニキビがぽつっとできていたが、全くと言っていいほどニキビができなくなったんです。
ただ、酵素洗顔を取り入れた時期とも重なっているので、そちらのおかげか両方か不明。
小麦断ちという小さな要因だけでなく、食生活全体的にも和食中心になったり(お米いっぱい食べてる!)、自炊の回数がかなり増えたり、クッキーなどのお菓子をつまむ機会が減ったり、といろんな変化があったので、はっきりとこれのおかげ!と言い切ることはできませんが、
悪い方に変化したことはないので(ちょっと食費がかさむくらい、外食が減るので問題なし!)、結果的によかったなと思います。
これからのために、できること
これを機に、一歩進んで食べ合わせや、栄養素の組み合わせなんかも考えてみようかなと思い始めました。
栄養価が高い(コスパが良い)食材を選ぶとか、一緒に摂ると吸収されやすいものを組み合わせるとかそういうものを意識したり、
加齢による胃腸の衰えも考慮して、消化に負担がかからない食べ合わせを工夫するとか、不規則な食べ方をしないとか…できることはまだありそうです。
アレルギーのある人は他のアレルギーも発症しやすいとのことなので、偏った食事はせずにバランスよく摂ることも大事ですね。
今までもですが、大豆大好きすぎて食べすぎてるかな?と思うので、意識的に摂らない日を設けたりしてます。
大豆と米がダメになったらどうしたらいいかわからないよ…。
小麦に関しては、やはり偏ってたくさん食べていたような気もします。
日常的にパンを焼いたりしていたので、一般的な人よりも小麦粉に手で触れたり吸ってしまう機会も多かったかと思います。
特にイネ科の花粉が飛ぶ季節は、アレルギーでなくとも許容量を超えてしまいがちなのかなぁ…。
小麦に限らず、粉系を扱うときはマスクをしたほうがいいかもしれませんね。
他にもまた思い出したり、追記したいことがあったら更新します。