『あなたの脳のはなし』最新脳科学をわかりやすく!新たな知的好奇心を刺激してくれる本

ここ数年、脳科学系への興味が半端なく…

ことの発端は、家族が高次脳機能障害になったこと、というわりと重ためなものなんですが…、それまでも全く関心がなかったというわけではなく、専門書ではなく一般書ですが興味深く読んでいました。(潜在意識系とかね)

『あなたの脳のはなし』を読んだ

んで、今回読んだ本ですがタイトルの通りです。

この本は、著者が監修したテレビ番組が元になっていて、その時に使用した図版や写真などが載っているので、視覚的にもわかりやすくてスラスラ読めました。

でも、「脳の話に興味ある!」って言ってた家族はなかなか進まないみたいなので、興味のある分野によるのかな…?

この本のように、最新の脳科学について一般の読者のためにざっくりまとめた本、というのがなかなかないらしいんです。

どんどん「最新」が塗り替えられて言ってしまう分野だからだそうですが…。

そんな中、テレビ番組から生まれたそうな。

興味がなくて読みづらいなーってところは、テレビ今週見忘れたわーって感覚で飛ばして読んでもいいんじゃないかと思うのだw

デイヴィッド・イーグルマン/大田 直子 早川書房 2019年09月05日
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読書メモと感想

というわけで、私が気になったところをメモしつつ、箇条書き感覚で感想をぶちまけていくだけの記事です。

ドーパミンシステム

「予測と現実が一致しないとき、中脳のドーパミンシステムが査定額を再評価する信号をばらまく」という一文があります。

システムに物事が予測よりよかったと伝える=ドーパミンの急増

または

予測より悪かったと伝える=ドーパミンの減少

ということになり…

ドーパミンシステムのおかげで、「他の脳の部位は、次回はもっと現実に近づけようと予測を調整」するそうな。

つまり、大人になると(たくさん経験を積むと)大体が予測と現実に差異がなくなってくるから、あんまりドーパミンがドバドバ出るってこともなくなるって話なのだろうか?

ちょっとのことで動じない代わりに、感動もしづらくなるという…?なんとー。

ドーパミンについて読んで、個人的な話ですが…

私はかなり飽きっぽくて、同じ環境や同じ人間関係の中にしばらくいると猛烈に変化を求めてしまうところがあるんです。(数年おきに引越しや転職を繰り返す友人がいますが、多分彼女もそうなのかなー?なんて勝手に親近感を持っている)

常に新しい経験がないとつまらない、飽きてしまう、けれど「刺激」が欲しいわけではないんですよね。安心感は欲しい、けれど「変化」が必要。

予測しづらいもの、予測を上回るもの、ドーパミンを急増させる何かが必要…みんな多かれ少なかれそうなのだろうけれど、もともとドーパミンが少ないのか?はたまた中毒なのか?

何事も慣れるまでは楽しいが、安定してできるようになるとつまらなくなってしまうってところは、何かこの辺りに解決の糸口があるのかなぁ…?

これ系の本、読んでみようかな。

ブレイン・マシン・インターフェース

細かい説明は省きますが、左運動皮質に電極を埋め込んで「動かそうと考えるだけ」でロボットアームが動くという仕組みについても書かれています。

「体の拡張」なんて言われていて、ワイヤレスで隣の部屋を掃除したりメールしたりとかって現実的なお話がされていますが、私はこれを聞いた時に

エヴァみたいに、大きなものも動かせるんか??って猛烈にワクワクしましたw

この辺りの研究、とても面白そうで気になるなぁ。

政治観と感情的反応のつながり

被験者に嫌悪感をもよおすようなあらゆる種類の写真を見せて、その度合いによって、嫌悪感の強い人と弱い人に分けられるのですが、

その神経反応の一つである「嫌悪感」が強い人は保守的で、弱い人はリベラルである傾向があるってのも面白いなぁ…と思ったポイントでした。

それって、一人の人物の政治観が変化した際にも、嫌悪感パラメータ的なもんは変化するのかなー?

自由意志の感覚

脳のある部分を刺激すると、ある部分の体を動かす反応が得られるそうなんですが、

被験者が動かそうと思った時に、反応のある脳の部位を先に刺激するとってことなので、一見まぁそうだよねって話なのですけれど…

驚くべきポイントは、後から聞くと「自分の意志で」そうしようと思ってたんですよって主張するらしいんですよ。

脳に刺激を与えたから動かしたはずなのに、自分が動かしたかったから動かしたのだと、本人は信じているわけです。

そこで著者は「選択の自由にまつわる直感を信じることの問題性」と述べています。

見聞きするものなど自分の周りの刺激の全てが、自分にどんな形で物事の選択を(わざとでないにしても)誘導しているか知れたもんではないってことですよね…。

「あなたの決断は、数秒前、数分前、数日前、あるいは生まれた時までさかのぼる決定なのだ。たとえ自発的に思えても、決定は孤立して存在するわけではない」

たしかに、映画とか…観ている時は気にも留めないようなことだったとしても、登場人物が持っていた似たような形のグラスを「無意識に」買い求めてしまったりするのかもしれないなぁ…なんて思ったり。

「ニューロンは他の(他人のも含む)ニューロンに動かされている」っていう事実をもっと意識していきたいと思いました。

その辺りについて、

マスキング現象

先日UPした興味のあるところから読みかじりしても楽しい『魅了されたニューロン 脳と音楽をめぐる対話』には書いてなかったんですけど、

「マスキング現象」についてちらっと話があって…

知覚していなくても、「無意識的な大脳処理は存在する」っていうのを思い出しました。

恐ろしいのが「あとでそうとは知らずに行う選択にバイアスをかけることができる」っていうんですよ。

実験では単語を1つ、2つ見せるんですけど、秒単位だったり1秒の10分の1だったり、って多分普通に知覚できないレベルの速さ。

それでも、大脳はしっかり反応しているってことなんですよね。

そんな一瞬のことですらなんですから、ふだん見聞きするものがどれほど自分の「無意識」に影響しているかなんて想像にかたくない。

やっぱり、ふだん何を見るか、何を考えるか、って思った以上に「自分がどうあるか」に深く関わってるのだなぁ…と再確認しました。

ってなわけでー、脳のお話って面白いねー!のメモでした。

デイヴィッド・イーグルマン/大田 直子 早川書房 2019年09月05日
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